神社で見かける「絵馬」って、もともとは本物の馬だったって知ってましたか？
実は、神様の使いとして大切にされている「神馬（しんめ）」は、今でも日本各地の神社で生きた馬として祀られているんです。
この記事では神馬の意味や伝説、どこで実際に神馬に会えるのか、さらに競馬神事や絵馬との関係まで、やさしく丁寧に解説しています。
この記事でわかることです
- 神馬ってどんな存在？神様との関係とは
- 神馬が実際にいる神社の特徴
- 上賀茂神社や賀茂神社の神事と神話
- 神馬に会えるタイミングや曜日
- 参拝者が楽しめる催事や体験
- 絵馬の由来と神馬とのつながり
- 絵馬の種類や奉納方法のマナー
馬が好きな人も、パワースポットを巡りたい人も、神聖な白馬に癒されたい人も必見ですよ！
神馬がいる神社とは？
神馬（しんめ）とは、神様の乗り物として神社に仕える特別な馬のことを指します。
神社によっては実際に生きた馬を飼育しており、その姿を見ることができる場所もあるんです。
神馬がいる神社には、古くから伝わる神話や伝説が息づいていて、厳かな雰囲気の中にもどこか親しみやすさがありますよ。
次は、そもそも神馬ってどういう存在なのか？という疑問にやさしく答えていきますね。
神馬とはどんな存在？神様との関係性
神馬とは、神様の使い、または乗り物として古来より神聖視されてきた特別な馬のことです。
なぜ馬が神様のそばにいるのかというと、昔の日本では馬が人々の生活を支える大切な存在だったからなんです。
田畑を耕したり、旅の足になったりと、馬は常に人と共に暮らしていました。
そんな中で、神様に祈りを届けるための使者として「馬」が選ばれるようになり、神社に奉納されるようになったんですね。
たとえば京都の上賀茂神社では、白馬の神馬「神山号（こうやまごう）」が神様の使いとして神厩舎（しんきゅうしゃ）に住んでいます。
実際に参拝者がその姿を見ることもできるので、神聖な雰囲気を間近に感じられますよ。
こうして神馬は神様と人とを繋ぐシンボルとして、今でも多くの神社で大切にされているんです。
神馬がいる神社では、神事や儀式にも登場することがあり、まさに神様の“おそば”にいる存在なんですね。
次は、神馬が実際にいる神社がどんな特徴を持っているのかを紹介していきますね。
神馬が実際にいる神社の特徴とは？
神馬が実際にいる神社には、厳かで神聖な空気と、馬にまつわる深い歴史が残されています。
なぜなら、こうした神社は単に観光地というだけでなく、古代から続く「馬を神とする信仰」を今に伝えている場所だからです。
たとえば京都の上賀茂神社では、白馬の神馬「神山号」に毎月1日と日曜日に会うことができます。
この馬は、神様の使いとして神厩舎で大切に飼育されており、その姿を見るだけで清らかな気持ちになれると参拝者からも人気なんです。
また、滋賀県の賀茂神社では「馬の聖地」と呼ばれるほど、馬との関わりが深く、神馬が登場する祭事も多く開催されています。
こうした神社の共通点は、自然豊かな場所にあり、静かで落ち着いた雰囲気の中で馬の姿を見ることができること。
また、絵馬や馬にまつわるお守り、縁起物なども豊富に揃っていて、馬好きにはたまらない空間になっていますよ。
神馬がいる神社は、ただ参拝するだけでなく、神話の世界を身近に感じられる特別な体験ができる場所なんです。
次は、そんな神馬と深く結びついている「神事」や「由来」について見ていきましょう。
上賀茂神社の神話と神馬の伝説
神馬といえば「上賀茂神社」を思い浮かべる人も多いかもしれません。
実はこの神社には、神馬と深く関わる古い神話が伝わっていて、現在の神事にも大きく影響しているんです。
ここではそんな上賀茂神社にまつわる神話と、神馬の伝説をやさしく紹介していきます。
神馬がどうして神様と関係があるのか、もっと深く知りたい人はぜひ読んでみてくださいね。
上賀茂神社の神話と神馬の伝説
上賀茂神社の神馬にまつわる伝説は、神話の世界から始まっています。
神社に伝わる話では、賀茂氏の祖神である「賀茂別雷大神（かもわけいかづちのおおかみ）」が、神馬に乗ってこの地に降臨したとされています。
これは「雷の神様が神馬に乗って現れた」という壮大なストーリーで、今でも多くの人の心をひきつけているんです。
そもそも神馬は、神様の使いとして選ばれた特別な存在で、神の意志を人間に伝える役割を担っているとされてきました。
上賀茂神社では、神の乗り物である神馬がとても神聖なものとして扱われていて、月に数回、白馬の神馬「神山号」が公開される日もあるんですよ。
この神話にちなんで、毎年5月には「賀茂競馬（かもくらべうま）」という馬の競走神事が行われ、神様に五穀豊穣と平和を祈ります。
こうした背景を知って参拝すると、ただ馬を見るだけでなく、神話の世界を体験しているような感覚になれますよ。
次は、滋賀県にある賀茂神社で行われる、もうひとつの伝統的な競馬神事をご紹介しますね。
賀茂神社の競馬神事「足伏走馬」とは？
賀茂神社の「足伏走馬（あしふせそうめ）」は、日本でも数少ない古式の競馬神事として知られています。
この神事は、神馬とともに神様への祈りを捧げる重要な儀式で、ただの競馬イベントとはまったく違う神聖な意味があるんですよ。
毎年5月に行われるこの神事では、全国から選ばれた7頭の馬が、昔ながらの作法に則って競馬を行います。
この競馬は「誰が一番速いか」を競うだけでなく、五穀豊穣や地域の平和、そして馬や人の無事を願って行われているんです。
会場となる滋賀県・賀茂神社は、「馬の聖地」とも呼ばれるほど馬との縁が深く、周辺にはJRAの栗東トレーニングセンターもあります。
そのため、競馬関係者や馬好きの参拝者も多く訪れる、知る人ぞ知る人気スポットなんですよ。
現代では少なくなったこうした古式の神事を見ることができるのはとても貴重で、目の前で馬が走る迫力と神聖な空気に圧倒される体験ができます。
次は、そんな神馬に実際に「会える」神社の情報を紹介していきますね！タイミングを逃さないようにチェックしておきましょう！
神馬に出会える曜日やタイミングは？
神馬に「実際に会える」神社があるって聞くと、いつ行けば会えるのか気になりますよね。
せっかく訪れてもお休みだったらもったいないし、事前に知っておくことで感動の出会いを逃さずに済みます。
ここでは、神馬に出会えるタイミングや曜日、公開されている神社の情報をわかりやすくまとめてご紹介します。
神聖な白馬との出会いを、ぜひ最高の形で体験してくださいね。
神馬に出会える曜日やタイミングは？
神馬に会えるかどうかは、神社ごとに決まっている公開日や時間帯によって変わります。
だからこそ、事前に情報を調べておくことがとっても大切なんです。
たとえば、京都の上賀茂神社では、白馬の神馬「神山号」に会える日が決まっていて、毎月1日と日曜日に神厩舎でお披露目されています。
これは観光客だけでなく、地元の人にも人気の行事で、神山号の優雅な姿に癒される人が続出しています。
一方で、滋賀の賀茂神社では、特定の祭事や神事の日に馬が登場するため、タイミングを合わせて訪れるのがポイントです。
公式サイトや観光協会の発信する情報をチェックしておくと、直前のスケジュール変更にも対応できますよ。
また、参拝時間の直前や夕方は混雑しやすいので、朝早めに訪れるのがゆっくり楽しめておすすめです。
次は、神馬だけじゃない！参拝者が楽しめる催事や体験について詳しく紹介していきますね！
参拝者が楽しめる催事や体験とは？
神馬がいる神社では、ただ馬を見るだけではなく、さまざまな催しや体験が用意されています。
それは、参拝者が「神様ともっと深くつながる」きっかけになるように考えられているからなんです。
たとえば、上賀茂神社では毎年5月に「賀茂競馬」という伝統行事が行われ、古式ゆかしい衣装を着た人々と馬が境内を駆け抜ける姿は圧巻です。
見学するだけでも感動しますが、境内には屋台が並び、限定の御朱印や馬のお守りも頒布されるなど、楽しみ方がたくさんありますよ。
また、滋賀の賀茂神社では、1月に「乗馬初式」が行われ、新年の安全祈願とともに神馬とのふれあいイベントも開催されています。
こういった行事のときには、普段立ち入れない場所が開放されたり、特別な祈祷を受けられたりすることも。
さらに、絵馬に願いを書いて奉納する体験も人気で、神馬の姿を描いた限定デザインの絵馬は記念にもぴったりです。
次は、そんな絵馬と神馬の意外な関係について、もっと深く掘り下げていきますね！
絵馬の由来は神馬だった！？
絵馬といえば、神社で願いごとを書く木の札を思い浮かべる人が多いと思います。
でも実はこの「絵馬」という文化、もともとは本物の馬を神様に捧げていたことが始まりなんです。
驚きですよね？そんな絵馬の由来には、神馬との深い関わりがあるんです。
ここでは、現代にもつながる絵馬のはじまりや、なぜ馬の絵が描かれるようになったのかについて、やさしく解説していきます。
絵馬の由来は神馬だった！？
絵馬の始まりは、実は「生きた馬」を神様に奉納していたことにあるんです。
昔の人々は、祈願や感謝の気持ちを伝えるために、本物の馬を神様に贈っていたんですよ。
でも、馬はとても高価で飼うのも大変。
そこで生まれたのが「木に描いた馬＝絵馬」だったんです。
この流れが、現在の「願いを書いて奉納する絵馬」につながっているんですね。
たとえば京都の貴船神社には、「絵馬発祥の社」という札が立っていて、白馬と黒馬の像が並んでいます。
そこでは、雨を降らせてほしいときは黒い馬、雨をやませたいときは白い馬を奉納していたという伝承があるんですよ。
やがて実際の馬の代わりに、板に馬の絵を描いたものが使われるようになり、庶民でも気軽に奉納できる形に変化していきました。
こうして、神馬をイメージした絵馬は「神様へのお願いを届けるツール」として今も愛され続けているんです。
次は、そんな絵馬を実際に奉納するときに知っておきたい種類やマナーについてご紹介しますね！
絵馬の種類や奉納の方法とは？
絵馬にはいろいろな種類があり、神社によってデザインや意味が異なるって知ってましたか？
それぞれの絵馬には、願いごとに合った使い方や奉納のマナーがあるので、正しく知っておくとより気持ちが届きやすくなりますよ。
まず基本的な絵馬は、木の板に馬や神社のシンボルが描かれているもので、裏面に願いごとを書くタイプです。
でも最近では、合格祈願用、恋愛成就用、健康祈願用など、願いごとに応じた絵馬がたくさん登場しているんです。
神馬がいる神社では、馬をモチーフにした限定デザインの絵馬も多く、記念にもなると人気を集めています。
奉納の仕方はとても簡単で、神社内の「絵馬掛け」と呼ばれる専用のスペースに、願いごとを書いた絵馬を吊るすだけ。
このとき大切なのは、神様に届けたい「お願いの言葉」を心を込めて書くこと。
氏名や日付を書くのも一般的ですが、個人情報が気になる場合はイニシャルでも大丈夫ですよ。
また、手を合わせてお辞儀をしてから奉納するのが丁寧な作法とされています。
こうした小さな心がけが、より神様に願いを届けてくれるような気がしますね。
まとめ
今回の記事では、神馬がいる神社の魅力について深掘りしてきました、ポイントをまとめます。
- 神馬は神様の使いとして古来から祀られている
- 上賀茂神社では神話に基づいた伝説があり、実際に白馬に会える
- 賀茂神社では「足伏走馬」という神聖な競馬神事が行われている
- 神馬に会える日は月1回や日曜など、タイミングを知るのが大事
- 神馬にまつわる行事は参拝体験としても人気
- 絵馬の起源は、かつて神様に本物の馬を奉納していたことに由来
- 絵馬には種類や奉納マナーがあるので、知ってから行くと安心
神馬を通して、神様との距離がグッと近くなるような体験ができるかもしれません。
興味がわいた方は、まずは上賀茂神社や賀茂神社など、神馬に会える神社に足を運んでみてくださいね。
