上野公園にある「上野東照宮ぼたん苑」は、冬・春・秋と一年を通して花を楽しめる人気スポットです。
ただ、開苑期間が長い分「いつ行けば一番きれいなのか」「冬ぼたんと春のぼたん祭、どちらに行くべきか」で迷ってしまう方も多いのではないでしょうか。
この記事では、上野東照宮ぼたん苑の年間スケジュールや、冬ぼたん・春のぼたん祭それぞれの見頃のタイミング、混雑を避けるコツや服装のポイントまで、時期選びの目安をまとめてご紹介します。
これから予定を立てる方が「この時期に行こう」と自信を持って決められるよう、実用的な情報を中心に解説していきます。
上野東照宮ぼたん苑とは?場所と年間スケジュールをざっくり確認
上野東照宮とぼたん苑の基本情報
上野東照宮は、徳川家康公を主祭神として祀る神社で、金色殿や唐門、五重塔など江戸初期の建造物が今に残る人気の参拝スポットです。社殿や唐門は国指定重要文化財にも指定されており、国内外から多くの参拝客が訪れます。
その参道脇にあるのが「上野東照宮ぼたん苑」。1980年に日中友好を記念して開苑し、現在は春に110種500株の牡丹、冬に40種160株の牡丹、秋には約150株のダリアが植栽されています。
場所はJR上野駅公園口から徒歩約5〜10分ほど。京成上野駅や東京メトロの上野駅・根津駅からも徒歩圏内で、上野公園の散策と合わせて立ち寄りやすい立地です。
冬・春・秋の開催時期と開苑時間の目安
上野東照宮ぼたん苑の年間スケジュールは、概ね次のようになっています。
- 冬:上野・東照宮 冬ぼたん
- 期間の目安:毎年 1月1日〜2月中旬〜下旬
- 開苑時間:9:30〜16:30(入苑締切は閉苑30分前程度)
- 春:春のぼたん祭
- 期間の目安:4月中旬〜5月上旬〜中旬
- 開苑時間:9:00〜17:00前後(年によって若干変動)
- 秋:ダリア綾なす秋の園
- 期間の目安:9月下旬〜10月下旬
- 開苑時間:9:30〜16:30
入苑料はいずれの会期も、大人(中学生以上)1,000円前後、小学生以下は無料という設定が基本です(団体料金の設定あり)。
※具体的な日付や料金は年ごとに変わる場合があるため、実際に訪れる前には公式サイトや公式Instagramで最新情報を確認するのがおすすめです。
冬の「上野・東照宮 冬ぼたん」の時期と見頃
開苑期間・開苑時間・料金
冬のぼたん苑「上野・東照宮 冬ぼたん」は、お正月の1月1日から2月中旬〜下旬まで開苑する、上野の冬の風物詩です。
2026年は1月1日〜2月23日までの開催予定となっており、開苑時間は9:30〜16:30(入苑締切)と案内されています。
会期中は、抑制栽培によって花の時期を調整した「冬咲きぼたん」が約40品種160株、さらに自然のタイミングで咲く「寒牡丹」も一部植栽されています。藁で作られた“わらぼっち”に包まれた牡丹が雪景色や五重塔のシルエットと重なり、冬ならではの静かな華やかさを楽しめるのが特徴です。
いつ行くと一番きれい?見頃のピークとおすすめ時期
冬ぼたんは、会期を通して長めに花を楽しめるよう抑制栽培されているため、「この1週間だけしか咲かない」というタイプのイベントではありません。とはいえ、次のような傾向を知っておくと、よりイメージに合った時期を選びやすくなります。
- お正月〜1月上旬
- 新春らしい雰囲気を味わえる時期です。開苑直後なので花は十分に咲いていますが、寒牡丹はまだ少ないこともあります。初詣の参拝と合わせて立ち寄るなら、雰囲気重視でこの時期がおすすめです。
- 1月中旬〜2月上旬(おすすめの中心ゾーン)
- 冬咲きぼたんが安定して咲き揃い、ロウバイや早咲きの梅なども彩りを添えてくれる時期です。雪が降れば、わらぼっちと牡丹、五重塔の組み合わせが一層映えます。
- 2月中旬〜会期終了間際
- 気温が少しずつ緩み、マンサクやフクジュソウなど他の花木が見頃を迎えるタイミングです。全体としては花数がやや減り始めることもありますが、落ち着いた園内でゆっくり過ごしたい方には向いています。
「絶対にここがピーク」というよりは、1月中旬〜2月上旬あたりを狙うと、冬ぼたんと周辺の花木の両方をバランスよく楽しみやすいと言えるでしょう。
ロウバイや梅など冬の花木が楽しめるタイミング
冬ぼたんの会期中は、牡丹だけでなく次のような冬〜早春の花木も園内を彩ります。
- ロウバイ:1月上旬〜下旬
- 早咲きの梅:1月下旬〜2月上旬
- フクジュソウ:2月上旬〜下旬
- マンサク:2月上旬〜中旬
特にロウバイや梅は、香りも楽しめる花です。冬ぼたんとあわせて「色・形・香り」と三拍子そろった冬の庭園を味わいたい方は、1月中旬〜2月中旬頃を目安に計画してみてください。
春の「春のぼたん祭」の時期と見頃
開苑期間・開苑時間・料金
春の「上野東照宮 春のぼたん祭」は、華やかな大輪の牡丹が主役のイベントです。
公式情報では、例年の開催期間は4月中旬〜5月中旬と案内されています。
直近の具体例では、2025年が4月5日〜5月6日、開苑時間は9:00〜17:00(入苑締切)となっていました。
会期中は110種500株以上の牡丹が咲き誇り、さらに
- 4月中旬〜:華鬘草(ケマンソウ)やシャクナゲ
- 5月上旬〜:芍薬(シャクヤク)
と順番に見頃を迎えます。
牡丹・芍薬・シャクナゲの開花カレンダー
春のぼたん祭は、期間中に花の主役が少しずつ移り変わっていくのが魅力です。あくまで目安ですが、次のようなイメージで考えると時期を選びやすくなります。
4月上旬〜中旬
開苑直後のタイミングです。
早咲きの牡丹から咲き始め、園内の色彩が徐々に華やかになっていきます。
新緑も瑞々しく、「春が始まった」という雰囲気を味わいたい方に向いた時期です。
ケマンソウやシャクナゲもこの頃から少しずつ咲き始めます。
4月下旬〜5月上旬(牡丹のピーク)
多くの品種が出揃い、110種500株の牡丹が最も華やかに感じられるタイミングです。
ゴールデンウィークと重なる年も多いため、午前中から賑わうことが多いですが、その分「これぞ春のぼたん祭」という景色を堪能できます。
芍薬も5月上旬にかけて見頃に入ってくるため、牡丹と芍薬を一度に楽しみたい方は、この時期がおすすめです。
混雑を避けたい人におすすめの曜日・時間帯
春のぼたん祭は、冬ぼたん以上に来苑者が多く、特に次のタイミングは混雑しやすくなります。
- 土日祝日、とくにゴールデンウィーク期間
- 11:00〜15:00ごろの時間帯
写真撮影をゆっくり楽しみたい方や、静かな雰囲気を味わいたい方は、次のような時間帯を狙うと比較的動きやすくなります。
- 平日の開苑直後(9:00〜10:00頃)
- 夕方にかけての時間帯(15:00〜閉苑まで)
特に平日の朝は、光も柔らかく、花の状態もフレッシュなことが多いため、カメラ好きの方にはおすすめです。
秋の「ダリア綾なす秋の園」との違いもチェック
開催時期と見頃の傾向
秋に開苑する「ダリア綾なす秋の園」は、牡丹や芍薬とはまた違う魅力を持つイベントです。
2025年は9月20日〜11月3日まで開催され、会期の中盤にかけて150株ほどのダリアが最盛期を迎えます。
ダリアは和名で「天竺牡丹」とも呼ばれ、まさに秋のぼたん苑という雰囲気。
気温も穏やかで、夏の暑さが和らいだ庭園をのんびり歩きたい方には、秋の時期も有力な選択肢になります。
牡丹好きが秋に行くメリット
- 夏の強い日差しが苦手な方でも、涼しい中で花を楽しめる
- 観光シーズンではありますが、春ほどの混雑は少ない傾向がある
- 上野公園の紅葉シーズンとも重なり、庭園と紅葉の両方を楽しめる
「牡丹は冬か春に行くとして、上野東照宮の雰囲気そのものをもっと味わいたい」という方は、秋のダリアの時期に再訪するのもおすすめです。
写真映え・快適さで選ぶベストシーズン比較
冬ぼたんの魅力(わらぼっち×雪・五重塔)
冬のぼたん苑の象徴といえば、やはり藁で囲った“わらぼっち”です。
一株ずつ丁寧に藁囲いを施された牡丹は、雪や霜から守られながら凛と咲く姿が印象的で、他の季節では見られない独特の風景をつくります。
旧寛永寺五重塔や石灯籠、枯山水の庭との組み合わせも冬ならでは。静かな空気の中で、じっくりと撮影や鑑賞を楽しみたい方、冬のきりっとした空気が好きな方には、冬ぼたんの時期がよく合います。
春ぼたんの魅力(新緑と色彩のコントラスト)
一方、春のぼたん祭は色彩の豊かさが主役です。
大輪の牡丹が赤・ピンク・白・黄色など多彩な色で咲き誇り、新緑や番傘、灯籠と重なることで、写真映えするスポットが園内のいたるところに生まれます。
陽気も穏やかで、長時間の散策もしやすい季節です。
友人同士や家族でワイワイ楽しみたい方、小さなお子さんと一緒に出かけたい方には、春のぼたん祭の時期が安心して楽しめるでしょう。
服装・持ち物の目安と雨の日の注意点
- 冬ぼたんの時期(1〜2月)
- 園内は屋外で、地面が凍ったりぬかるんだりすることもあるため、暖かいコート・マフラー・手袋に加え、滑りにくい靴がおすすめです。
- 風が強い日は体感温度が下がるので、カイロや厚手の靴下など、冷え対策をしておくと安心です。
- 春のぼたん祭(4〜5月)
- 日中は暖かくても、朝晩は冷え込む日もあるため、脱ぎ着しやすい薄手のアウターが重宝します。
- 日差しが強い日は日傘や帽子があると快適です。
雨の日は、傘を差しながらの鑑賞になります。
牡丹は雨に打たれると花びらが傷みやすい一面もあるため、雨上がりや小雨程度の日を狙うか、どうしても大雨が予想される日は日程をずらすことも検討してみてください。
なお、屋外イベントのため、荒天時は中止や時間短縮となる場合もあります。最新情報は必ず公式サイトで確認しましょう。
上野東照宮ぼたん苑をより楽しむ回り方
所要時間の目安と参拝・拝観との組み合わせ方
ぼたん苑の所要時間は、花を中心にさっと一周するだけなら30〜40分ほど、写真を撮りながらじっくり楽しむ場合は1時間〜1時間半程度を見込んでおくと安心です。
同じ敷地内には上野東照宮の本殿や唐門、御神木を間近で拝観できる「社殿拝観エリア」(有料)もあります。
- ぼたん苑 → 社殿拝観 → 本殿参拝
という順番で回れば、花と歴史建築の両方をバランスよく楽しめます。
午前中に上野東照宮とぼたん苑、午後に上野動物園や博物館を回すなど、上野公園一帯で一日楽しむプランも組みやすいでしょう。
上野公園内のおすすめ周辺スポット
上野公園内には、ぼたん苑以外にも見どころが多くあります。代表的なスポットを挙げると、次のような場所です。
- 東京国立博物館
- 国立西洋美術館
- 上野動物園
- 寛永寺 根本中堂
- 五條天神社・花園稲荷神社
冬ぼたんの時期には「初詣+冬ぼたん」、春のぼたん祭の時期には「お花見+ぼたん苑+博物館」といった形で、目的を組み合わせて予定を組むと楽しみの幅が広がります。
まとめ:自分に合った時期を選んで、上野東照宮ぼたん苑を満喫しよう
上野東照宮ぼたん苑は、
- 冬:わらぼっちに包まれた冬ぼたん
- 春:110種500株の牡丹と芍薬が咲き誇る春のぼたん祭
- 秋:天竺牡丹(ダリア)が彩る秋の園
と、季節ごとにまったく違う表情を見せてくれる庭園です。
「上野 東照宮 ぼたん苑 時期」で情報を探している多くの方にとって大事なのは、
- いつ行けば自分好みの景色に出会えるか
- どの時期なら無理なく快適に楽しめるか
という2点でしょう。
冬の澄んだ空気の中で、わらぼっちと五重塔を背景にした凛とした牡丹を味わうか。
春のやわらかな日差しの下で、色とりどりの牡丹と芍薬に囲まれるか。
あるいは秋に、ダリアと紅葉の庭園をのんびり歩くか。
この記事で紹介した「開苑期間の目安」「見頃のタイミング」「混雑を避ける時間帯」「服装のポイント」などを参考にしながら、ご自身の好みや一緒に行く人の予定に合わせて、ぴったりの時期を選んでみてください。
上野東照宮の歴史ある社殿とともに、四季折々の花が迎えてくれるはずです。

