3台の失敗を経て、わたしがたどり着いたのは「肘サポート付き」のアブローラーだった。
もはや腹筋を鍛えるというより、肩や手首を壊さずに済ませたいという願いが勝っていた。
ローラーと呼ぶより、これはもう“関節を守る装備”。
そんな新しい相棒が、ついに我が家に届いた。
開封の儀:君が最後の希望か
段ボールを開けると、なんとも頼もしいそうなローラーが登場。

幅広のローラーに、肘を置けるパッド。
いい感じではないか。
これまで買った1000円のローラーとは、存在感がまるで違った。

「これなら転ばずに転がせるかもしれない」
一瞬だけ希望の光がさした。
そっと構えて、転がしてみる
まずはマットを敷き、肘をパッドにセット。
おそるおそる転がすと──
驚いた。ちゃんと戻ってこれた。
まずは手のひらをパッドに乗せ前へ後ろへと前後させてのストレッチ、10回ほど。
そして試しに、10回やってみた。
とくに痛みも出ず、「これなら続けられそうだ」と思えた。
しかも、伸ばした距離も自然と伸びる。
前のローラーだと「恐怖」で浅くしか転がせなかったのが、
今回は思いきって遠くまでスーッといけた。
ちょっと調子にのって、立ちコロにも挑戦。
結果、床の端まで転がすところまではできた。
たった10回でも、「これは違うぞ」という感触があった。
「もしかして…オレ、続けられるかもしれない」
今までのは“前に行って戻れない”のが当たり前だったけど、
肘を支点にできるから容易にできるよ。
「これ、毎日でも続けられるかも…」
ほんの少し、自信が芽生えた瞬間だった。
“続ける”って、こういう感覚なんだ
これまで3台のローラーで肩と手首を壊してきた僕にとって、
「続ける」って、実はずっと遠いことだった。
やる気だけじゃ足りない。
体がついてこなかったり、痛みが出たり、
“ケガをする恐怖”が先にくるようじゃ、続けられるはずがない。
でも、今回は違った。
肘で支えることで、あの肩や手首の不安がかなり減っていた。
10回やっても壊れない。
「あれ…もしかして、自分でも続けられるんじゃ?」
“やらなきゃ”じゃなく、“やれるかも”と思えた瞬間。
その気持ちが、なにより嬉しかった。
まとめ:肘サポ付きは初心者の“最後の希望”だった
これまでの3台は、どれも僕には合わなかった。
ローラー自体が悪いわけじゃない。
でも、「初心者の自分の体」に合ってなかったんだ。
肘で支えることで、フォームが安定し、恐怖心が減り、痛みも出にくくなった。
それだけで、こんなに気持ちが前向きになるなんて。
「やれるかも」って思える道具に出会えると、心がラクになる。
それは、体を鍛える前に、心を折られないための防具かもしれない。
肘サポ付きローラーは、僕にとっての“最後の希望”だった。
そして今、ようやくスタートラインに立てた気がする。